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行ってきました。若衆歌舞伎第五弾『大坂男伊達流行』。

荒っぽいくらい簡単にあらすじをなぞると…
 いがみ合っている2つの若衆組の間に立ちながら、
 敵方の妹と恋に落ちる赤穂浪士流れの元武士・平佐(愛之助)を中心に、
 すったもんだの末に2組仲良く…でも悲恋、みたいな。

らぶさん「だけ」をうっとり観るには、最適な芝居でしょう。
が。「これが上方の、若衆の元気と心意気!」という紹介にするなら、
足りない物が山積みですね。足りないっていうか、今はまだ届かない部分が。

若手さん達は、それなりに演れていたと思う(20日昼の部)。
この人は伸びてくるかも、と思う人もいたし。
歌舞伎塾の卒塾生で、もちろん門閥外。
就職活動の一環で入ったなんて人もいるくらいの、遅い出発です。
それを考えると、そこそこの及第点なのでは。
立ち回りの後に、前合わせがグズグズになったりするのは論外ですけど。

が、しかし。
コレに8800円の価値があるかと問われると、まだ無いな。
仕方の無いことかもしれんけど、若手と愛之助丈の実力の差は歴然としてたし。
そらね、舞台に立ってなんぼのですから、そこを埋めようって自体違うんですけど。
でもなぁ。「平成若衆歌舞伎」と名乗るなら、
「らぶとその若い仲間達」のままでは、いかんと思うんだな。
例えば、平佐(らぶ)の相手役お初ちゃん。
四方八方から「あれほど心根の優しい娘は見たことがない」と言われるが、
そこまでの役柄には見て取れなかった。そこまでの人間性が出てない。

それもこれも、脚本の力量かなと思います。
「大風呂敷を広げたまま」って印象で、主軸が何かわからんままだった。
古典要素を取り入れた新作を…って考えは理解できるけど、
しっかり練り切れてない物を打つよりは、若手のアラが目立ってもいいから、
かっちりと組み上がった古典そのものを持って来た方が良かった気がする。
解りやすいように、手を加えるくらいでさ。
あとはまぁ…この辺は完全に私の好みですが、最後の立ち回り長すぎ。
「ああもう、さっさと事切れろよ!」と思ってしまいました(本音)。


ずっと観たかったんだよね、若衆歌舞伎。
だから、ちょっと理想が高すぎたのかなーと。
この一回観たきりで結論を出す気はないけど、今回を観た感想はコレでした。
あ、最後の「読んでみぬか、覗いてみぬか…」で幕が閉じるのは、
「これも絵草紙のお話なんですよ~」という意味だったら
私としてはまずまずのオチかな、と。


つーわけで。
若干の消化不良を抱えた私は、六月歌舞伎のチケットを取ったのだった。
頑張ったよ。一等だぜ! ……。


















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